イスラエルとの無人機共同研究について、15日の中谷大臣会見で共同通信の石井暁記者が質問されています。以下がそのやり取りです。中谷大臣ははぐらかしていますが。5月末に、中谷大臣のところにSIBAT(防衛協力施設庁)の幹部が訪れ、協議したことも述べられています。
<7月15日 中谷防衛大臣会見概要>
※最後の部分になります。
Q:イスラエルとの間の無人機の共同研究とか、共同開発について、大臣
御自身の考え方を聞かせてください。
A:基本的には、装備移転三原則に基づいて、対応していくということで
あります。
Q:基本的には、進めていくという考え方か、それとも、やらないという
考え方なのか。
A:現状等につきましては、各国において、いろいろな情報、また協定等
も行いながら、検討はしております。
Q:イスラエルとの無人機の共同研究・共同開発を進める立場か、進めな
い立場かという質問です。
A:現時点では、計画はありません。しかし、各国とも今後、将来、わが
国の装備等につきましては、いろいろな面で情報収集をしたり、検討
をしたりするということであります。
Q:計画がないのに、なぜ防衛装備庁は、イスラエルのSIBAT、防衛
協力施設庁と協議をして、さらには、イスラエル側のメーカー、I・
A・Iとかエルビット・システムズとかに声をかけていて、日本側の
メーカーの富士重とか、三菱電機とかに声をかけているのですか。
A:それぞれの国で、それぞれの能力、また装備等があります。ただ単に、
そうではなくて、詳細にわたって情報を入手した上で、検討する必要
もありますので、各国とも、イギリスにしてもフランスにしても、そ
ういった情報秘密協定などを結びつつ、装備の検討はしているという
ことであります。
Q:イスラエルのヘリボーンエイトというのは、日常的にガザ地区とか或
いはレバノンに対して、攻撃をして、人を殺害したり、市民を巻き添
えにしているけれども、そういう国と無人機の共同研究・共同開発を
することについて、あなたは、進める立場か、或いは進めない立場か
ということを聞きたいと思います。
A:無人機等につきましては、世界の科学技術の推進によって、今、そう
いった点の研究や、開発が進んできております。わが国におきまして
も、防空上も、こういった無人機による防衛能力の向上という点にお
きましては、将来、検討すべき課題でありまして、その点については、
いずれの国の装備も研究・検討しているということであります。
Q:ガザとかレバノンで、空爆を繰り返しているイスラエルの無人攻撃機
があって、そういうイスラエルと無人機の共同研究とか共同開発した
場合、アラブ各国が反発する部分も当然考え得るわけですが、それで
も進める立場なのか、進めないのかということを聞きたいのです。
A:現時点におきましては、一般的な無人機についての情報収集をしてい
るわけでありまして、具体的に、計画を持ってやっているということ
ではございません。
Q:5月の末に、大臣のところにSIBATの幹部が訪れて、協議されて
いますが、協議の内容はどういうことですか。
A:いろいろな国から、面会の要請がありまして、私は、そのような面会
の申し出については応じておりますし、様々な御意見・情報、こうい
うことは協議をしております。